第二の患者の手記

35才の旦那さんがガンになりました。2019年5月後腹膜原発胚細胞腫瘍ステージⅢと診断される。2019年11月経過観察へ。経験者の方のアドバイスなど頂けると嬉しいです。

6月1日の花火

 

今日の夜、お風呂上がりに暑くて窓を開けたら、

「なんか花火の音がするよ!」

と長男。

確かに聞こえる…。

外に出て見ると、空に大きな花火!

子供達は大喜び!

『 でもなんでこんな時期に?しかも平日だしお祭りもないよね? 』

と思って検索してみると、

 

6月初旬、新型コロナウイルス感染拡大の終息を願い、全国一斉に「悪疫退散祈願」の花火が打ち上がる。この企画は、全国の花火業者が立ち上げた「全国一斉悪疫退散祈願 Cheer up!花火プロジェクト」で、参加する花火業者は全国で163を数える(6月1日10時時点)。約5分間という短い花火大会だが、いわゆる「三密」の状態を防ぐため、打ち上げ場所、打ち上げる花火の種類は発表されていない。

東京WALKERより

 

かぁ~~!!

粋だねぇ!!

素敵過ぎ!

見れて本当にラッキーでした。

こういう時期だからこそ、尚更感動しますね。

 

 

 

私が勤めている病院でも嬉しい事がありました。

医療従事者の人を応援したいと、地元のお菓子会社さんや飲食店の方から差し入れを頂きました。

他にも有名な飲料メーカーや製菓会社さんからも沢山の飲み物やお菓子が送られてきました。

(名前を書きたいけど書いても良いのだろうか…)

大変な時期なのに、こうして気遣って頂いて本当にありがたいです。

コロナが落ち着いたら、飲食店に食べに行ったりお菓子を買いに行ったりしようと思っているのですが、花火師さんにはどうお礼をしたらいいのかな?


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↑こちらは今日の花火ではなく、何年か前の花火大会の写真です。

来年は観れるだろうか…。

人生の波

 

緊急事態宣言が解除されて、来週から長男の学校がようやく始まります。

昨日は1時間だけの登校日。

それでも長男は嬉しそうに学校へ向かって行きました。

しかし長男を見送った後、いつもなら他の子達の声が聞こえてくるのに昨日は全く聞こえない。

『 あれ?日程間違えたか?』

と思って学校からのメールを見返すも合ってる…。

 

 

 

不思議に思いながらも仕事に行き、帰宅後に長男から話を聞くと、

「学校始まったのは良いけど、放課後にみんなで集まって遊ぶのはまだダメだって先生に言われた~。

つまんないよね…。

行きも帰りも喋っちゃダメだし…。」

との事。

更に子供同士の距離も1メートル以上離れて歩くように指導されていて、みんな長ーい列になって黙々と歩いているそうです(^_^;)

仕方ないけどなんか寂しいですね…。

 

 

 

長男と3月からずーーっと一緒に過ごして来た旦那さんは、

「世のお母さん達の育児ストレスが理解出来た」

と申しており、貴重な体験になったようです(笑)

子供と旦那さんがこんなに長く家で過ごすことは、恐らくもう一生無いでしょう。

(第二波が来なければ…)

人生って本当に色んな事がありますね。

そろそろ落ち着きたい…。

 

仕事をするにあたっての懸念

 

私の社員登用の件については、とりあえず保留にしてもらいました。

上司は、

「状況や気が変わったら言って下さいね」

と仰って下さり有難い限りです。

同じ職場の先輩ママさん達から話を聞くと、

「休みが取りやすい職場だよ~!

色々融通聞いてくれるし、社員になっちゃいなよ!

給料はそんなに高くないけど(笑)」

との事で前向きに検討はしています。

多分、保育園さえ転園出来れば物理的には無理じゃないと思うのですが、どうしても二の足を踏んでしまうのには幾つか理由があります。

 

 

 ・子供達のサポートが疎かになってしまうのではないかという心配

 

次男の保育園転園もそうですが、もっと心配なのは長男!

敏感で繊細だけど頑固な性格の長男…。

ちょっとの変化ですぐ精神的に参ってしまう為、旦那さんの闘病中もかなり気を遣いました。

家族との時間が減る事で、彼の精神が不安定にならないかと心配です…。

強くなるチャンスなのかも知れませんが、やってみない事には分かりませんね。

 

 ・自分が両親と同じになりたくない気持ち

 

これはどういう意味かと言いますと、私は子供の頃にお世辞にも褒められない家庭環境に育っていまして、今でも両親の事を同じ子を持つ親として軽蔑しています。

そのため、両親がしてきた子育ての方法と私の子育ての方法が同じになること(それ自体が悪い事じゃ無いとしても)に、酷い嫌悪感があります。

今回の場合で言うと、

『 母親が家に不在の時間が多い 』

という点のみなのですが、自分の幼少期の実家と同じ状況になるいう事に抵抗があるのです。

これは私の心の問題であると分かってはいるので、頑張れば乗り越えられると思います。

 

 ・旦那さんの気持ち

 

これが1番大きいと思います。

旦那さんは基本的に、

女性は家事、育児。

(仕事は家庭に影響の出ない程度に)

男性は仕事。

と言う考えの人で、私も基本的には賛同していました。

抗がん剤治療を始める時に先生から、

「合併症で腎不全になる可能性もあります。」

と言われた時に私が励ますつもりで

「働けなくなったら私が働いて稼ぐから」

と言ったら、

「それは嫌だな…情けなすぎる」

とションボリされてしまったくらいです(^_^;)

もちろん旦那さんが働けなくなったら私が…!

という気持ちは今でもありますが、

『 まだ復職してもいないのに、こんな事言って傷つけちゃったらどうしよう… 』

『 もう俺が死んだ後の準備してるのか…とか思ったりしないかな…』

なんて考えてロクに相談も出来ずにいます。

そして旦那さんにもしもの事があった時、

『 もっと家族の時間を持てば良かった』と後悔しないかとも懸念しています。

 

 

 

とつらつら心配事ばかり並べてしまいましたが、改めて書いてみると、

『 やってみてから考えてもいいんじゃない? 』

って事ばかりな気もしますね。

とりあえずは旦那さんに軽ーく相談する所から始めたいと思います(^_^;)

 

何が最善なのか考え中

 

旦那さんの定期検査で『 異常なし』と太鼓判を貰ってから2週間程経ちました。

旦那さんは体調が割と良い日もあれば、一日動けない日もあったりで、なかなか体調が安定しません。

 

 

 

これは何が原因なのか…。

検査でも異常なしと言われたし、旦那さん曰く

「がんが見つかる前にあった痛みみたいなのはない」

と言うし…血栓なのか?

それとも抗がん剤や手術の後遺症?

精神的に参ってるせい?

可能性はいくらでも思いつくけど、気軽に病院にも行けないご時世なので、休ませる事しか出来ずヤキモキしております。

 

 

 

そんな時、上司から社員登用の話がありました。

子供が小さいうちはパートでいようと思っていましたが、旦那さんがこのまま体調不良が続けばそんな事も言ってられないかな?と思うようになり悩んでいます。

『 でも社員になったら、旦那さんがまた再発した時に 満足にサポート出来なくなっちゃうかな…』

『 現時点でお金に困ってる訳じゃないけど、今のうちに再就職しといた方が良いかな…』

『 でも子供たちに寂しい思いさせる事になっちゃうかも…』

とぐるぐるぐるぐる…。

 

 

 

こういう事にきっと正解はありませんね。

自分と家族と環境を考えて、決断するしかない。

分かってはいるのですが悩みます。

どちらにしても、次男の保育園が現在職場からかなり遠くて始業時間に間に合わないので、近くの保育園に受かったら…になるのですが。

そこでまた、

『 せっかく今の保育園に慣れてきたのに可哀想かな…』

『 新しい保育園に入るには1度退園しなきゃいけないし、入れなかったらまた保活ジプシー?…』

とまたぐるぐるぐるぐる。

優柔不断でございます…。

 

 

 

と色々考えすぎてブログも滞っていましたが、こうして文書にすると頭の中が整理出来て良いですね(^^)

沢山下調べして、より良い選択をしたいと思います。



がん発覚から1年後の定期検査

 

今日は旦那さんの定期検査の日でした。

ちなみに先日コロナで延期になったのは血栓の定期検査で、今日は胚細胞腫瘍の定期検査で別の病院で行いました。

(ややこしや…)

ここ最近、旦那さんは絶不調だったので、

『 まさかね…再発じゃないよね…』

と毎日悶々としておりましたが結果は、

 

 

『 異常なし!』

 

 

良かった~…。

「終わったから言えるけど、ここ何日か再発じゃないかって心配だったよ。」

と旦那さんに告げると、

「俺もそう思ってた。」

との事。

そう思ってたって思ってました。

でも検査するまでは、どうする事も出来ないから黙ってました。

口に出しても尚更不安を煽りそうだったし。

やっとお互い本音で話せた事も嬉しかったです。

旦那さんもとりあえず今日は安心したのか、少し顔色が良くなってました(^^)

このままどうか10年後、20年後、元気で居られますように。

 

がん発覚から1年して…

 

先日、

『 旦那さんが自堕落な生活をしていて辛い 』

という内容の記事を書きました。

その後、更に酷くなり昼も夜も寝て過ごすようになりました。

『 本当にがんが再発したのかな…』

と不安になり思い切って原因を聞いてみると、

「 コロナでこれからどうなってくのか考えると不安で辛い…俺が感染したら重症化するだろうし、仕事も無くなるかも… 」

との答えが。

「 これ以上は弱音を口にしたくないから、聞かないで。

しばらく放っておいてくれれば治るから。」

と言われてしまったので、それ以上は聞きませんでしたが私にとって予想外の答えでした。

 

 

 

 

前は将来について憂いる事なんて絶対なかったのに。

どっちかと言うと私の方がそういうタイプで旦那さんに相談すると、

「悩んでもなるようにしかならないよ~。

大丈夫大丈夫!

なんくるないさー」

といつも言っていたのに。

『がんを経験すると身体だけでなく心も激しく傷つくと言われています。(要約)』

と前回読者さんにコメントを頂き、本当にそうだなと実感しました。

あんなに大変な思いをして何も変わらない訳ないですね。

 

 

 

 

と同時に私も最近は、

『 旦那さんのがんはきっともう大丈夫!』

『 これからは前向きに頑張らないと!』

と無理矢理プラス思考を持っていこうとしていた事に気が付きました。

去年の今頃旦那さんのがんが発覚したので、その時の事を思い出す事が最近多く、不安を振り払うようにマイナスな感情に蓋をしていました。

そのせいで尚更、旦那さんの感情の機微に気付きにくくなっていたのかも知れません。

旦那さんも私も、旦那さんががんになった事で想像以上に傷付いていたんだなと改めて思い知りました。

 

 

 

がんやらコロナやら休校やら仕事やら色々考える事が多すぎて大変ですが、美味しいご飯食べて何とかやっていこうと思います。


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子供達は今日も変わらずインドア生活を楽しんでいます。

 

 

 

自由か健康か

 

GWに入りましたね~。

明日から次男と私は5連休ですが、

長男はもう2ヶ月休校中。

旦那さんに至ってはもうすぐ休職して1年です。

 

 

 

さすがにこんなに休んでいると間延びするらしく、ここ最近の旦那さんのだらけっぷりと言ったら目も当てられないほどです。

日中はご飯の時間しか起きず家事も育児もほぼせず…。

夜中はパソコンいじりながらお菓子をパクパク…。

退院直後は食事や運動にも気を遣っていたのに、昔の自堕落な旦那さんに戻りつつあります。

 

 

 

こういう姿を見ると悲しくなりますね。

運動しよう誘ってもしないし、旦那さんの為に生人参ジュース作ったり、無農薬の食材を買って調理していても本人が気を付けなければ効果は薄いと思います。

『 家族のために長生きしないととか思わないんだろうか…』

とか思ったりもしますが、あまり制限しすぎてもどっちみち続かないだろうし今の所、静観しています。

一過性のものかもしれないし。

何か思う所があるのかも知れないし。

 

 

 

でも無理矢理でも規則正しい生活をさせた方が結果的には後悔せずに済むのかな…などともモヤモヤ考えてしまいます。

『 自分の思いのままに生きて欲しい』

という気持ちと、

『 私や子供達となるべく長く一緒に生きて欲しい』

という気持ちの狭間で揺れ動いています。

また検査の結果は今の所、異常無しと言われていますが、

『 がんが再発してだるくなっているのか?』

という可能性も考えるともうどうしたら良いやら…。(具合は悪くないとは言っていますが)

 

 

 

すみません、愚痴ですね。

とりあえずなんとも無いことを祈って明るく子供たちと過ごそうと思います!