第二の患者の手記

35才の旦那さんがガンになりました。2019年5月後腹膜原発胚細胞腫瘍ステージⅢと診断される。2019年11月経過観察へ。経験者の方のアドバイスなど頂けると嬉しいです。

先生の真意

土曜日は忙しい。

長男こぐまの習い事が毎週幼児教室が午後にあるのと、隔週で将棋を習っていて今日は午前中に将棋、午後幼児教室、更に私が夜に地区のPTA会議…。

習い事はこぐまも楽しみにしているし、私も役員なのであまり休める立場じゃない…。

旦那さんも「体調も戻ってきたから大丈夫だよ」

と言うので入院してから初めてお見舞いをお休みしました。

心配だけど昨日は私が帰った後に「リハビリで談話室まで療法士さんと歩きました」とLINEがあったので少しは大丈夫って思っていいのかな。

 

昨日旦那さんは病院で先生が訪問された際に

「家に帰りたいですか?」

と聞かれて

「まだ歩くのも困難なので自信がないです」

と答えていました。

私と2人の時も

「夜中トイレに行きたくなったら、付き添いのためにうさぎさんを起こさなきゃいけないのは嫌だな」とか

「子供達に遊びたいと言われても身体が動かなくてそれが出来ないのは辛いな」と言っていました。

私も気持ちは理解出来たのでその場では黙って聞いていました。

 

その後、旦那さんの病室を後にして病院のホールで偶然先生にお会いしたので挨拶すると、先生に呼び止められました。

「旦那さんは家に帰りたくないんですかね?」

「多分家族に迷惑掛けたくないと思ってるんだと思います。」

「でも家に帰らないと何のために治療してるか分からないですよね?」

「もう少し歩けるようになれば自信がついて帰りたいと言うと思うんですけどね。」

「外来で出来る事は外来ですると言う方針なんですよね。いつまでも入院は出来ないんです。」

「もう帰れる状態って事ですか?」

「まだ帰れません。本人にその意思が無いですから。」

「本人が帰りたいと言えば帰れるんですか?」

「数値的にはまだ帰れません。」

「(何が言いたいのかよく分からず)先生から本人にお伝えいただいた方が…」

「奥さんから伝えて欲しいんですよね。よろしくお願いします。」

と言って去っていってしまいました。

 

このやり取りをしている時、先生が何を私に伝えたいのか読み取れずに(先生早口だし…)噛み合わない会話になってしまったのですが、

要は『旦那さんが家に帰りたいと願って治療を頑張るように促して欲しい』という事で合ってますかね?

私が詳しくないのでお恥ずかしいのですが、退院するか入院のままでいるかは患者の意思が強く反映されるものなのでしょうか?

 

何日か前までは退院の予定は全くお話出来る状態じゃありません、と言われていたのに急に帰るように言えと言われて気持ちが追いつかないでいます。

別にいつまでも入院していたいと思ってるわけないのにな…。

せめてざっくりした予定だけでも言ってくれれば旦那さんだって目標が出来て頑張れると思うんだけど…。

とモヤモヤしてしまいましたが退院の話が出来るくらいに回復したんだよな~と気持ちを切り替えて明日は笑顔でお見舞い行きたいと思います。