BEP療法を終えて3ヶ月 ~遺伝学的検査と妊孕性について~
今日は腫瘍内科の診察日でした。
2ヶ月前にこの腫瘍内科の先生に、
「完治はまだまだ遠い未来の話です。」
と言われ、当時はかなり落ち込みましたが今日は明るい話が聞けました。
「転移した肝臓、肺の腫瘍は大きくなってないですしマーカーも大丈夫!
肺の手術をするかしないかは呼吸器外科の先生と相談してもらいますが、抗がん剤の治療は現状ではもうしなくて良いと思います。
原発の後腹膜の腫瘍も消えていると思われるので肺の手術が終わったら経過観察になります。」
と言って下さいました!
やった~~!!
後腹膜の手術はかなり大変だと聞いていたので、しなくて済んで安心しました。
もちろん再発の可能性はゼロにはならないけど、それでも経過観察まであと少し!
嬉しいです!!
ただ旦那さんが男性にしては乳房が大きいことを心配されて乳腺外科の診察を来週受けるように言われました。
「何でもないと思いますが念の為!」
と先生は仰ってましたが…とりあえず専門家の先生にお話伺ってみます!
あとは心配だった諸々を質問させて頂きました。
・病理検査が出来なかったことでデメリットはあるのか
旦那さんはがんセンターに来た時点で直ぐに治療しないと命が危ない状態だったため病理検査(がんの種類を特定する検査)をすっ飛ばして抗がん剤治療を始めました。
病理検査にはがん腫瘍が必要なので現時点でがん細胞が全て死滅していると思われる旦那さんはもう病理検査は出来ない事になります。
長い間『原発不明がん』という病名で診断書には書かれていましたが、
「病理検査は出来ませんでしたが治療経過や腫瘍マーカーからして性腺外胚細胞腫瘍の非セミノーマと言っていいでしょう。
もし今後またがんになるような事があれば、今回のがんと同じ種類か違うのか100%言いきれないのはデメリットですが今行っている治療には病理検査が出来なかった影響はないです。」
との事でした。
・遺伝学的検査はもう出来ないのか
BEP療法を始める前に旦那さんのがんが遺伝性のものなのか、また子供達もがんにかかりやすいかどうか調べる遺伝子学的検査をするか聞かれましたがこちらも迷っているうちに治療が始まってしまいました。
病理検査同様生きたがん腫瘍が必要となるのでこちらももう出来ないとの事でした。
子供達に関しては例えば検査の結果、がんになりやすい体質だと分かった場合に保険の加入を断られるなどのデメリットがあるらしいので検査をするか決めかねていましたが出来ないと分かった今、少しホッとしている自分もいます。
旦那さん同様に子供達も今後は食事などに気をつけてがんになりにくい生活をしたいと思います。
・妊孕性はあるのか
BEP療法使用するシスプラチンという抗がん剤は生殖機能に影響する恐れがあると治療前に先生から聞いていました。
治療を終えた今、生殖機能が正常かどうか調べた方が良いか尋ねると、
「もし知りたいのであれば別の医療機関に行って頂くことになります。
生殖機能が低下していても妊娠する事もあります。
抗がん剤の影響で子供に障害などが出る可能性もありますが精子の段階でそれを知る事は出来ません。」
と言われました。
それを聞き、旦那さんの生殖機能についてはもう調べずに今後は避妊を徹底することに夫婦で決めました。
治療前、今後子供を作る予定があるなら精子の凍結保存をするよう勧められました。
ですが我が家は既に子供が2人いますし、旦那さんが死ぬか生きるかの瀬戸際にもう1人作ろうとは到底思えず精子の凍結保存しませんでした。
今もその決断に後悔はありませんが、
『 もう子供は産めないんだなぁ』
と思うと少し寂しくもあります。ほんの少し。
これらはずっと気になっていた事なので聞けて良かったです。
明日は呼吸器外科の診察。
手術をするリスク、しないリスク。
よく聞いて相談して決断したいと思います。