第二の患者の手記

35才の旦那さんがガンになりました。2019年5月後腹膜原発胚細胞腫瘍ステージⅢと診断される。2019年11月経過観察へ。経験者の方のアドバイスなど頂けると嬉しいです。

旦那さんの闘病を経て変わった価値観①仕事

 

旦那さんががんになり、死と隣り合わせだった日々を経て私の価値観、人生観は大きく変わりました。

今日はそのひとつ、仕事に対する考え方の変化についてお話ししたいと思います。

 

 

私は今まで子供が小さいうちは時間の融通が利く職場で働くことばかり考えていました。

それが叶えば職種は『 嫌いなものじゃなきゃいいや~ 』位の気持ちで、やりがいや将来性など考慮せず仕事を決めてました。

でもそれは旦那さんが定年まで健康に働いてくれる事を前提としていて、今回旦那さんが病に倒れた事で私の仕事に対する考え方を改めるきっかけになりました。

 

 

・経過観察になった今でも旦那さんが働けなくなる可能性が今までより高くなった事。

・自分だっていつどうなるか分からないんだから今まで以上に自分のために、大事な人のために生きたいと思うようになった。

・やっぱり医療関係で働きたい!

この3つが大きく変わったポイントです。

 

 

1つ目は言わずもがな再発によってまた闘病したり場合によっては死に至る事もあると言うこと。

そうなると旦那さんの収入は無くなってしまう訳で、私が稼ぎ頭になる可能性も念頭に置いて仕事を選ばねばなりません。

もし再発しなかったとしても今回の抗がん剤治療で体にダメージを受けてしまっているので、『 旦那さんと一緒に老後を生きられないかもしれない』と、そんな不安もあります。

あぁ、書いてて悲しくなってくる…。

 

2つ目は仕事以外の事にも言えますが、旦那さんが死ぬかもしれないという状況になった時に、

『もっと旦那さんを大事して、もっと楽しい事一緒にすれば良かった !』

と強く後悔したからです。

私も旦那さんも子供達だって、いつか来る別れの日に100%悔いなし!とはいかないと思いますが、それになるべく近付けたいと思うようになりました。

 

3つ目は先日も書きましたが、私はずっと看護師さんに憧れていたのですが旦那さんの闘病を身近に見て『やっぱりお医者さんや看護師さんって尊い仕事だなぁ』と改めて感じた事です。

ただ今から看護学校に通うのは現状難しいので、せめて医療に関わる仕事がしたいと思いました。

病院関係で人脈が出来れば今後旦那さんに何かあった時に役に立つかも知れないし。

 

 

 

 

これらを踏まえて11月下旬から仕事を探し始めました。

条件としては、

・子供達の行事や旦那さんの病院の付き添いが必要な時休める

・今はパートだけど将来的に正社員昇格が可能

・出来たら福利厚生しっかりしてる所(今回旦那さんの会社にとても助けられたので)

・医療関係の仕事

・家から10キロ圏内

ってこんな求人あるかい!!

 

 

と今までの私なら諦めていた所ですが、生まれ変わった(図々しく面の皮が厚くなったとも言う…)私はとりあえず当たって砕けろ!の精神で求人の出ている医療関係の会社、病院に問い合わせの電話をしまくりました。

「求人広告に掲示されている条件はどこまで絶対ですか?」

「時短勤務は可能ですか?」

「総合病院で医療事務の実務経験はあります!(ここが唯一のセールスポイント)」

電話の時点で断られたり、面接まで行ってもやはり条件が合わずダメだったりとなかなか採用まで辿り着けませんでしたが先日1つの病院から、

「求人広告に載っている看護助手はフルタイムでしか採用出来ないのですが、病院の総務事務員はいかがですか?

先日欠員が出てしまって…こちらでしたら時間の融通が利くのでどうかと思って」

と電話を頂き、1月から働く事になりました!

 

 

本当は患者さんと接するお仕事が良かったのですが、今は家族との時間にウエイトを置きたかったので病院関係の仕事に就けただけ幸運だったかな、と思います。

しかし一般事務はほとんど経験がないので今からExcelの勉強し直してます( ̄▽ ̄;)

すっかり忘れちゃってます~!

自分ため、家族のために頑張ります!!