第二の患者の手記

35才の旦那さんがガンになりました。2019年5月後腹膜原発胚細胞腫瘍ステージⅢと診断される。2019年11月経過観察へ。経験者の方のアドバイスなど頂けると嬉しいです。

長男の夢①

 

1週間ほど前に長男とお風呂に入った時、将来なりたい職業の話になりました。

幼稚園の頃は『 アイスクリーム屋さん 』か『 パン屋さん 』

小学校に入ってからは『 お寿司屋さん 』になりたいとずっと言ってました。

そんな長男が、

「僕の夢ちょっと変わったんだよね~」

と言い出した。

「お父さんのお見舞い行った時さ、病院にがんの人たくさんいたじゃん?

だからがんの人も美味しいって言ってくれるお寿司屋さんになる!」

と宣言してくれました。

 

 

 

私はこの時長男は、

『 病気の人を元気づけられるような美味しいお寿司を作りたい 』

と言ってくれたのだと思って、

『 病気の人を気遣える優しい子になったな…。』

と嬉しかった反面、少し不安になりました。

『 私はこの子が子供らしく天真爛漫でいられる期間をいたずらに早めてしまったのではないか…。 』と。

 

 

 

 

長男は何事にも敏感で慎重、だけど気になった事は自分が納得するまでとことん追求する性格です。

旦那さんのがんのことを説明する時、やはり質問攻めに遭いました。

「死んじゃうかもしれないの?」

「何回くらい入院するの?」

「がんになるとみんな髪の毛抜けちゃうの?」

などなど…。

なるべくポジティブに刺激的な言葉を避けて答えましたが、嘘はつきたくなかったので(誤魔化すとものすごく怒るし)死亡する可能性があることなどはオブラートに包んで伝えました。

 

 

 

旦那さんの頑張ってる姿を見せたり、病院に連れていくことで社会勉強になるかと思って学校が休みの日は見舞いにも連れていきましたが、まだ7歳の長男にそこまでして良かったのだろうか…。

「大丈夫!お父さん絶対治るから安心して!」

と言ってあげた方が良かったのだろうか…。

経過観察になった今でもそこまで覚えていて自分の未来予想図に反映させるなんて思わなかった…。

そんな事を1週間程悶々と考えていたらふとある事に気付きました。

 

 

 

長くなりそうなので②に続きます。