第二の患者の手記

35才の旦那さんがガンになりました。2019年5月後腹膜原発胚細胞腫瘍ステージⅢと診断される。2019年11月経過観察へ。経験者の方のアドバイスなど頂けると嬉しいです。

検査結果①

本日これまで行ってきたがんの検査を聞いてきました。

診察室に入って最初に先生から言われたのが

「これまでご自身で把握しているご自分の身体の

情報を言ってみてください」という事でした。

旦那さんは転移が肺やリンパ節に達している事。

これまでの検査は原発を探すためだと理解していると話しました。

先生は相違が無い事を確認し、検査の結果を伝えてくれました。

「今回の検査で肺、肝臓、リンパ節の他に後腹膜と腎静脈にも転移が見つかりました。」

原発はまだ確定出来ないのですが後腹膜の腫瘍の確率が高いです。」

「この部位のガンが平滑筋肉腫と言います。」

そこまで聞いて私は

『すい臓がんじゃなかった!』

と内心喜びました。

すい臓がんが1番生存率の低いがんなのだから

他のガンならまだ救いがあるのではないかと…。

先生は続けて「このがんは非常に珍しく生検をして

さらに詳しく調べる必要があるので

専門の科のある病院に行ってください。」と言いました。

「治療は抗がん剤になるんでしょうか?」と旦那さんが聞くと

「あなたの場合、かなり転移の範囲が多くステージで言うと4で末期です」

「このまま治療しなければ余命は半年から1年です」

「このがんは治療法が確立していないので治療をしても完治は難しく延命治療と緩和ケアという形になります」

と先生はハッキリとした口調で言いました。

 

「半年か…うーん、参ったなぁ、ハハ」

とまるで人事のように言う旦那さんの声を聞いて

旦那さんより先に泣かないと決めていたのに

私は耐えられずにボロボロ泣いてしまいました。

旦那さんは私の手を握りながら冷静に

先生に質問をしていましたが私にはもう

内容は頭に入ってきませんでした。

『旦那さんがあと少しでいなくなってしまう』

昨日までは可能性だったのに

暗くて重くて苦しい現実になってしまいました。