第二の患者の手記

35才の旦那さんがガンになりました。2019年5月後腹膜原発胚細胞腫瘍ステージⅢと診断される。2019年11月経過観察へ。経験者の方のアドバイスなど頂けると嬉しいです。

『あの時、病院に行っていれば…』

 

ドラマや小説なんかで家族ががんになった時よく聞くセリフ、

『あの時、私が病院に行こうって言っていればこんな事には…』

ってやつ。

私も例外なく思いました。

旦那さんにがんの自覚症状はほとんどなかったものの明確な『あの時』があったんです。

 

 

2月くらいだったと思うんですが、

「最近腰の痛みが取れないんだよね~。

体力仕事もしてないのに。

何が原因かなぁ?」

と旦那さんに聞かれた事がありました。

 

その頃ちょうど旦那さんは仕事が忙しく、休みになると1人で部屋に籠ってパソコンをいじっている事が多くなっていました。

元々1人が好きな人ではありましたが、連休ですら趣味だったロードバイクにも乗らず、子供達と遊ぶ事もなく、ひたすら書斎に籠って寝るかパソコンに向かうだけの旦那さんに私は、

「仕事で疲れてるからって、休みの日に一日中動かずにいれば腰も痛くなるでしょ。

辛いなら整体行ったら?」

と言ってしまいました…。

今思えば、あれはがんの痛みだったんですよね。

 

結局整体に行っても治るはずもなく、健康診断でがんが見つかった次第です。

 

 

昨日何となくその頃の話になり旦那さんに、

「あの時、私が病院で検査してもらおうって言えばステージⅢまで行かずに済んだかもしれないね。ごめんね。」

と謝りました。

すると、

「うーん、多分あの時にうさぎさんに『病院行こう』って言われても俺は面倒くさがって行かなかったと思うよ。

仮に行っても初診で腰痛だけじゃ湿布貰って終わりだったんじゃないかな~。」

と旦那さんに冷静に言われ「確かに…」と納得してしまいました。

こういう時に気障な慰め言葉を言わずに、思った事をストレートに口にする旦那さんが好きです(^^)

過去を後悔するより今出来ることをやろう、と改めて思ったのでした。