第二の患者の手記

35才の旦那さんがガンになりました。2019年5月後腹膜原発胚細胞腫瘍ステージⅢと診断される。2019年11月経過観察へ。経験者の方のアドバイスなど頂けると嬉しいです。

術後3日目

昨日今日とお見舞いに行ってきました。

旦那さんの様子はこんな感じでした↓

 

術後2日目

・少し動いただけで痛い

・体の位置を変えるだけで辛い

・文庫本なら読書出来る(ハードカバーはきつい)

・喋れるけど声がカサカサ

・この日は座って足踏みのリハビリ

・顔は暑く足は寒いらしい

 

術後3日目

・少量の水なら飲んでもいいと許可がおりた

尿道カテーテル外れた

・ゲームが出来るまで回復

・痛みは2日目と変わらず

・トイレに歩いて行くリハビリをした

 

今、旦那さんの病室のドアに貼られている注意書き↓

これは病室によって貼ってあったり無かったりします。

f:id:nonousagi:20191024170759j:image

抗がん剤治療の時はありませんでした。

自主的に気を付けてはいましたが。

術後の方がより注意が必要なのかな?

一応注意書きに則って面会時間は少なめにしています。

まだ旦那さんもほぼ寝たきりで話す事も辛そうで、してあげられる事があまりないのもあるんですけどね。

今日も着替えを取り替えて寝顔を見てるだけでほとんど終わってしまいました(^_^;)

その代わりと言ってはなんですが夜はたくさん子供たちの動画やら写真やら送りつけております(^^)

少しでも元気が出てくれると良いのですが。

 

術後1日目

午前中に旦那さんのお見舞いに行ってきました。

10時半にICUから重症個室に移ると聞かせれていたので、11時頃病室を訪ねると旦那さんはぐっすりお休み中。

声をかけると頷いたり首を振ったりして意思表示してくれましたが声は出さず物凄く眠そうでした。

看護師さんが点滴を変えたり血糖値を測るの為に針を刺しても起きず。

手術が始まる前に

「術後は痛みがなくなるまでずっと寝ていたいわ~」

と言っていたのでしばらく傍にいましたが起こさずに帰ってきました。


f:id:nonousagi:20191022115419j:image

 

痛み止めが効いているおかげか今は痛くないと旦那さんは言っていたけど、たくさん管が付いている姿は何とも痛そう…。

ご飯はもちろん飲み物もあと2、3日口にしてはいけないそうです…。

う~ん、大変だ。

無事に終わりました!

 

先程旦那さんの手術が無事に終わりました!

予定より早く終わって9時~16時30分程でした。

術後の先生の説明によると、

・ほぼ予定通りに終わった。

・静脈に近い腫瘍が2カ所あり両方は取れないので小さい方の腫瘍(がん細胞は死んでいると思われる)を残した。

・血が止まりにくく出血が500mlほどあったが最後には止血出来た。

・あとは取った腫瘍を病理検査に出して結果次第。

との事でした。

取った腫瘍を見せてくれるかと思ったのですが、そういうのは無かったです。

ちょっと見たかったな…。

 

 

f:id:nonousagi:20191021165234j:image

説明を受けた後は旦那さんが麻酔から目が覚めるまで家族待合室で30分程待ち、その後ICUへ案内されました。

「無事に終わったって、お疲れ様」

と声をかけるとうっすら目を開けて

「うん…」と小さい声で答えてくれました。

顔色も悪くなくて良かったです。

まだ麻酔が聞いていてぼんやりしていました。

 

 

とにかく無事に終わって胸を撫で下ろしました!

10時間と聞いていたので色々暇つぶしを持参しましたが、実際はハラハラしてる時間が多くて読書する位しか出来ませんでした(^_^;)

明日はまだ痛みも強いと思うので子供達とお見舞いに来るのはちょっと無理かな。

旦那さんお疲れ様!

 

手術当日

ただいま手術真っ最中です。

今朝は旦那さんをエレベーターまでお見送りして私は病室で待機しております。

旦那さんが忌み嫌っている重症個室です(^_^;)

手術後はICUで一泊して明日からこの個室に移動になるそうです。

せっかく個室なんだから音楽かけたりだらだらしていても良いのですが、何となく何もする気になれなくてボーっとしてしまってます。

昨日の夜も緊張してなかなか寝付けませんでした。

「なんでうさぎさんが緊張するの(笑)」

と旦那さんに言われてしまいました。

今朝の旦那さんは特に気負った様子も無さそうでしたが内心はどうかな…。

あとは先生方に頑張って頂いて待つしかないですね。

 

 

執刀医の先生は手術中はご飯とかトイレとかどうするんだろう?と思って調べてみたら、ぶっ続けでやるか休憩をとってもかなり短い時間だそうで頭が下がる思いです。

本当に尊いお仕事ですね。

 

 

また明日術後の経過お知らせしたいと思います。

 

遺伝の可能性

 

昨日の夕方に長男が、

「いつもと違う感じで頭痛い…」

なんて言い出して熱を計ったら38.0°とそこそこ高熱だったので慌てて病院へ行きました。

『風邪だろうな』

と思いましたが一抹の不安がありました。

『がんだったらどうしよう…』って。

考え過ぎだろって自分でも思います。

でも旦那さんもがんが見つかった時も腫瘍熱で熱が出てたし、腰が痛い位しか自覚症状がなかった。

まだ旦那さんの病理検査も出来てないので遺伝子検査もやってません。

なので子供達ががんになりやすいか分かりませんが、体調を崩すとまさかの可能性を疑うようになってしまいました。

これからもこれは続くんだろうな~。

診察の結果は風邪。

インフルエンザでも無かったので安心しました(^_^;)

 

 

今日の朝には平熱に戻ってケロリとしていたので祖父母に預けて私は旦那さんのお見舞いに行く事が出来ました(^^)

車でがんセンターへ向かう道中、てくてく歩いている旦那さんを発見!

私が着くまで待ちきれず、散歩がてら歩いて来たそうです。

どんだけ病院にいたくないんだ( ̄▽ ̄;)

今日は午前中のみ外出許可が出ていたのでTSUTAYAで本を物色し、お昼ご飯はしゃぶしゃぶを頂いてきました。

昨日より機嫌も体調も良さそうで良かったです。

 

 

病室に戻って雑談していると、

「やっぱり術後痛いかな…。怖いわ~。」

と珍しく弱音を吐いてくれました。

あと2日だもんね…不安だよね。

「お義父さんは前立腺がんの術後そこまで痛くないって言ってたよ」

「でも俺は肝臓たくさん取る箇所あるからな…お父さんより痛そう」

「先生が『削ぎとるように取っていく』って言ってたもんね」

「ひぇー!痛そう…( ̄▽ ̄;)」

「肝臓さんに頑張ってって念を送っとくわ~!」

とアホな会話をして帰ってきました。

こういうのが大切、なはず…うん多分(^_^;)

明日は子供を預けられず、風邪気味な子供たちを病院に連れてくのも嫌なので手術前日ですがお見舞いなし!

当日はできるだけ早く行くからね~!

 

男は黙って…?

今日は昼食を旦那さんと一緒に食べようと思い、お昼前にお見舞いに行きました。

着くと旦那さんは眠っていて

「お昼冷めちゃうよ」

と起こしてもなかなか起きませんでした。

何とか目を覚ましてご飯を食べてもムスッとしていて、話しかけても上の空。

「明日雨だから外出出来ても室内になっちゃうね(土曜日のみ外出許可が出ていました)」と私が言うと、

「さっき看護師さんから血栓予防の薬を明日の午後から点滴に切り替える事になったから外出は午前中だけって言われた」

とボソリと言いました。

『あぁ…だから不機嫌なのか』

と腑に落ちました。

手術の恐怖心と急な予定変更で気持ちが沈んでしまったようで食後も直ぐに寝てしまいました。

こういう時の旦那さんは放っておくのが1番。

足早に病室を後にしました。

 

 

何度も言ってますが旦那さんは本当に弱音を吐いたり愚痴を言ったりしません。

「口に出すと自分がそう思ってるって事を自覚して弱い自分が嫌いになるから言わない。

うさぎさんに話すのも嫌だから俺が自分の中で気持ちを処理できるまで放っておいて欲しい。」

と同棲したての時に話していました。

『偉いなぁ』

と思う反面、

『理由も言わずに不機嫌でいられるのも嫌だけど…』

とも思いましたが旦那さんの主義なので仕方ありません。

 

 

結婚して12年経ち随分慣れましたが、病気の時ぐらい弱音吐いても良いのになぁ~と未だに思ってしまいますね(^_^;)

短くなってしまったけど明日の外出時間は少しでもストレス解消出来るといいなぁ。

 

手術の時間は10時間!

本日は旦那さんの入院日。

無事に入院して夕方に消化器外科の先生より手術の説明を受けました。

 

今回の手術は

『後腹膜胚細胞腫瘍の肝転移の腫瘍切除(肝S2/S3/S4/S5/S6/S7S8部分切除 胆嚢摘出術)』

肝臓はS1~S8と区分が分かれているらしいのですが、旦那さんはS2~S8まで所々腫瘍があるので今回の手術でできる限りこれを取っていくそうです。

S1以外全部!!

でも初期の画像を見ると肝臓のほとんどが腫瘍で埋め尽くされていたので、これでもずいぶん良くなったんだな…と改めて実感しました。


f:id:nonousagi:20191017223556j:image

 

オレンジの部分が切除する場所です。

前に行った肝機能検査によると肝臓全体の60%までは取っても問題ないそうです。

肝臓は術後に再生するらしいので旦那さんの自己再生能力を高めるためにサポートしていきたいです。

あと胆嚢にも腫瘍が浸潤している可能性が高いので(腫瘍の場所が近くて)胆嚢も一緒に切除するようです。

先生曰く「胆嚢は取っても人体にほとんど影響ないから大丈夫」だそうです。

そして気になっていた手術の危険度ですが、肝切除手術の手術関連死亡率は2~3%。

思ったより高いと感じましたが、

「うちの病院ではこれより確率は低いし去年は0でした。

安全第一で慎重にやっていきますからね。」

と先生が仰って下さったので少しホッとしました。

そして手術の所要時間は麻酔や後処理やら含めて10時間ほどかかるようです!

場合によっては長引いて深夜になるかもしれないそうです。

長い…旦那さんも心配ですが先生も本当に大変。

私は待つことしかできなくて心苦しいです…。

旦那さんと病院の皆さんにどうか頑張っていただきたいです。

 

あと起こりえる合併症がいくつもあって、その中でも胸水、無気肺、肺炎など肺に関する合併症の予防で呼吸訓練をするように言い渡されました。

 早速今日から20回を5セット!


f:id:nonousagi:20191017223611j:image

 

↑こんな器具を使ってスーハースーハーするのですが結構きついです。

(やらせてもらいました)

術後もこれプラス癒着防止の散歩をしなければならなくて大変そうです。

とりあえず土曜日は外出できるとの事なので少し気分転換出来たらいいなと思います。