第二の患者の手記

35才の旦那さんがガンになりました。2019年5月後腹膜原発胚細胞腫瘍ステージⅢと診断される。2019年11月経過観察へ。経験者の方のアドバイスなど頂けると嬉しいです。

抗がん剤5日目

今日は病室に入ると旦那さんは眠っていました。

声をかけると「今日も色々あって疲れちゃってね…」と弱々しい声で言いました。

午前中に行ったレントゲン検査で血圧が下がって倒れてしまったそうです。

そのため今日からトイレもベッドの横にポータブルトイレを置いて看護師さんに見守られながらの排便になりました。

個室で倒れて頭を打ったりすると大変なので。

(小便は尿器にしています)

 

レントゲンの結果が気になり、看護師さんにいつお話が聞けますか?と尋ねると担当医の先生が忙しいお仕事の合間に面談してくださいました。

「ご主人は今、血液を固める成分が不足していて輸血をしないと危ない状況です。

三日前から輸血をしていますが数値は良くなっていません。

更に血栓が詰まる可能性もまだあります。

引き続き予断を許さない状況であると思ってください。

明日超音波検査をする予定でしたが治療を優先した方がいいので延期しました。」

抗がん剤は効いていますか?」と私が聞くと

「胚細胞腫瘍のマーカーは減少してきています。

ですがレントゲンを見た限りではがんが減ったという事は見受けられませんね。」と先生は言いました。

抗がん剤を初めて5日間程が合併症の危険が高いと聞いて、今日を乗り切れば少し安心できるかと思っていたのですが、まだまだ安眠できる日は遠そうです。

 

病室に帰って旦那さんに言われた事を話すと

「検査延期か…今日のレントゲンも辛かったもんな。

歩く事も出来なくなっちゃって、どんどん病人になっていくな。」

「良くなってきたら少しずつリハビリすればいいよ。

一緒にやろうね」

「そうだね、そうしよう…」

そう言って旦那さんはまた眠ってしまいました。

私も旦那さんの手を握りながら少し眠りました。

家にいる時はいつ電話がなるかとドキドキして上手く眠れないのですが、旦那さんのそばにいて体温を感じられるととても安心出来て眠くなります。

おかげで旦那さんといる時はあくびが凄いです(^_^;)

長男が産まれてから寝室を別にしていましたが、退院したらまた一緒に寝たいな。