第二の患者の手記

35才の旦那さんがガンになりました。2019年5月後腹膜原発胚細胞腫瘍ステージⅢと診断される。2019年11月経過観察へ。経験者の方のアドバイスなど頂けると嬉しいです。

【お金】高額療養費制度の話

本日はお金の話。(長いです)

旦那さんががんになるまで家族全員、大病した事が無く、高額療養費制度も存在は知っていたものの実際に申請したことはありませんでした。

『医療費(自己負担)が月8万くらい(我が家の収入だと)超えたらそれ以上は払わなくていいんだよね?』

くらいの認識でした。

でも調べてみると色々条件があったりして知らない事が沢山ありました。

皆さんはご存知なことばかりかも知れませんがお暇でしたらご覧下さい(^^)

 

こちらは我が家の5月の医療費(自己負担額)↓

 

5月 旦那さん(外来)

B総合病院 33760円

C薬局  10480円

D総合病院  31070円

E医大病院  9850円

Fがんセンター  8550円

Bクリニック  4060円

G歯科  1810円

A整骨院  600円

                合計99580円

 

 

旦那さんの収入だと計算式は↓

【8万100円+(総医療費-26万7000円)×1%】

なので自己負担額が80100円超えたから申請できるかな?と調べ始めるも…。

結果から言うと5月は申請出来ませんでした…。

なぜなら…

 

・医療費は全部合算出来ない…。

合算できるのは一医療機関につき21000円以上じゃないと合算出来ません。

知りませんでした…( ̄▽ ̄;)

「旦那さんが今月、たくさん医療費かかるだろうから私も今月歯医者でも行っとく~?」

なんて思っていました…。

アホですね~。

この月は外来のみでしたが同じ医療機関であっても、入院、外来も分けて計算しなければいけないそうです。(歯科も別…)

つまりこの月に合算できるのは

B総合病院 33760円

D総合病院  31070円

のみ!

合計64830円で申請出来ず…。

しかしとりあえず問い合わせだけでもしてみようと旦那さんの会社が加入している健康保険組合に電話しました。

経緯を話すと、

「薬局のお薬がB総合病院かD総合病院で処方された物なら合算出来ますよ」との事。

C薬局の薬はB総合病院で処方された物!

早速計算してみると、

B総合病院 33760円+10480円=44240円

D総合病院  31070円

合計75310円

…足りませんでした…。

 

まぁ足りなかったものは仕方ありません。

もし仮に全部合算出来たとしても2万円返ってくるくらいだしいいか~

と思っていたのですが…。

改めて色々調べると新たな発見が!

 

・付加給付の存在

付加給付とは高額療養費制度に上乗せして医療費を払い戻してくれる制度。

健康保険組合によって付加給付のあるなし(国保は無いそうです)、その金額も変わってくるのですが我が家の場合、月2万円。

(健康保険組合によっては6万円支給だったり申請しなくても自動的に手続きしてくれる所もあるそうです)

つまり5月に高額療養費制度を申請できたなら、

およそ8万円を超えた金額+20000円返ってきたという事ですね。

くぅー!残念!

でもこれでまだまだ知らない制度があるのでは?と思い、さらに調べると…ありました。

 

・高額療養費制度の多数回該当

直近12か月間に既に3回以上高額療養費が支給されている場合は、その月以降の自己負担限度額がさらに引き下がります。

そして4回目から多数回該当が適用になります。

との事!

我が家の場合、他該当になったら一月44400円の自己負担のみになります!(自費は別)

旦那さんは抗がん剤治療を最低でも4クールする予定です。

6月から8月までは8万円は余裕で超えるはず。

つまり5月に申請出来ていれば8月は44400円の自己負担のみになったということです…。

あぁ~!残念です…。

 

 

今回、旦那さんは一刻の猶予も許さない状況だったので先生の言われた通りの日程で検査や手術や処置をしてもらい、山場を超えることが出来て回復に向かっているので後悔はありません。

でも今回の事で高額療養費制度を前よりは理解出来たので今後、もしまた医療費がかかりそうだな、って時は多少は調整する事も可能かな?と思います。

例えば検査の予約を入れる時、選べるようなら高額療養費制度を申請出来そうな月に入れるとか、なるべく色々な病院に行かないで1箇所の病院で治療するとか。

もちろん身体が1番ですけどね。

 

お金の事は正直、書くかどうか迷いました。

治る可能性があるならお金なんて気にせずにどんどん何でもすればいいと思う反面、それでも出来ることなら出費は最小限に抑えたい。

旦那さんががんになってから高額療養費制度以外にも色々お金の事は調べましたが、知らないまま終わってたら全然貯蓄額変わってたな…と実感しています。

(また他の制度は後ほど書きたいと思います。)

夫婦2人ならともかく、子供にはなるべくで不自由させたくありませんしね。

 

お金の事はがんになった本人が1番気にしていると思います。

そんな時に、

「こういう制度があってね、何百万も必要って事は無いんだよ」

「今月は医療費これだけで済んだよ!だからもっと欲しいもの買いなよ!」

って言ってあげられたらいいですよね(^^)

旦那さんが心のゆとりが出来るように、これからも使える制度はどんどん使っていく所存であります!