第二の患者の手記

35才の旦那さんがガンになりました。2019年5月後腹膜原発胚細胞腫瘍ステージⅢと診断される。2019年11月経過観察へ。経験者の方のアドバイスなど頂けると嬉しいです。

お父さんがいない

昨日の血液検査の結果、外泊に差し支えない数値だったので今日から1泊2日でお家に帰れることになりました!

ただ午前中は長男の将棋教室がある日だったので昼頃迎えに行く事に。

 

朝、長男に

「今日は将棋の日だから早めに着替えなよ~」

と言うと、

「…将棋もう辞めたい」

と言い出しました。

理由を聞くと、ひとつは思っていたよりもレベルが高くて理解が追い付かず、ついていけないという事。

確かに周りの子は高学年の子が多いし実践の前に戦法や囲い方の授業がみっちりあって、7歳にはちとキツイかな?とは私も思ってはいました。

2つ目の理由は、

「お父さん、将棋の練習付き合ってくれるって約束してたのにずっと家にいないから出来ない。将棋の宿題もお父さんがいないと分からないもん。」

だそうです…確かになぁ。

将棋教室に申し込みする時、まだがんが見つかってなかったから旦那さんは長男とそんな約束してました。

将棋の宿題と言うのは詰将棋なんですが、これが結構難しい…。

私は将棋初心者です。

一手詰めまでは分かるけど三手詰めはもうムリ…。

教えられません…ごめんよ。

正直旦那さんのサポートで忙しいし、将棋はまた年齢を重ねて無理なく通えるようになってからでいいか…と思い辞めさせて頂くことにしました。

 

挨拶だけはちゃんとしよう!

と長男を連れて将棋教室へ赴き、理由を話し辞めたい旨を伝えました。

将棋の先生は80代位のおじいちゃん先生なのですが、

「人生も将棋と一緒だよ。

辛い状況下にあっても次の一手で逆転する事が沢山あるから。

頑張って下さいね。」

と激励してくださいました。

一見怖そうな先生なので怒られるかもなぁ、と覚悟して行ったのですが、思いがけず温かい言葉を頂き胸が熱くなりました。

 

その後、旦那さんが帰ると長男はとても嬉しそうでした。

学校で育てたきゅうりをお父さんに食べさせる!

と自分で切って食卓に並べ、一緒に食べてニコニコ。

長男にも寂しい思いをさせてしまってるな…。

私がもっとサポートせねば。


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ちなみに次男は変わらず元気。

こちらはかくれんぼで隠れているつもり↑