第二の患者の手記

35才の旦那さんがガンになりました。2019年5月後腹膜原発胚細胞腫瘍ステージⅢと診断される。2019年11月経過観察へ。経験者の方のアドバイスなど頂けると嬉しいです。

転院①

昨日は総合病院で診察の予約が入っていました。

診察室に入ると一番最初に謝られました。

「無駄足を踏ませて申し訳ありませんでした」と。

結果的に医大の病院に行かなくても

済んだガンだったのでそう言われました。

だけど経緯を辿ればそれは仕方の無い事。

 

そもそも医大で言われた胚細胞腫瘍と言うのは

9割が精巣(男性の場合)が原発でこれは

睾丸が固くなるとかしこりがあるなどして

触診ですぐに分かるもの。

PET検査でも睾丸は問題無かった。

だから胚細胞腫瘍のマーカーを

血液検査に入れなかったのも理解出来る。

CTから見て肉腫と判断して希少がん科のある

医大病院を紹介してくれたのも納得出来る。

医大の先生が胚細胞腫瘍ならわざわざ遠い

医大じゃなくて通いやすい病院を薦めたのも分かる。

確かに最初の血液検査で見つけてくれたら…

とは思ったけど謝って下さるとは思ってなかったので

正直びっくりした。

 

そして「うちでも精巣がんの治療は出来るけど

実例は少ないです。

治療経験の多いがんセンターを紹介する事も

出来ますし家から1番近い当院を希望されるなら

すぐに手術します。」と言われ、

やはり経験が多い方が安心出来るので

がんセンターへの紹介を希望すると

すぐに電話してくれてその日の午後に

予約を取ってくれました。

かなり無理を言って下さったようです。

転院すると言ったのに睾丸のエコーも撮ってくれました。

ただやっぱり睾丸に腫瘍らしき物は見つからず…。

「すごく珍しいけど睾丸が原発じゃない

胚細胞腫瘍なのかもしれない。

僕は泌尿器科じゃないから、がんセンターの

専門の先生なら見つけられるのかもしれないけど。」

その旨もがんセンターの先生に申し送り

してくれるとの事でした。

 

こちらの総合病院は周りの人からすごく不評で

「早く転院しな!」と言われていましたが、

先生も看護師さんもとても親切でした。

手術の腕などは分からなかったけど、

感謝の気持ちでいっぱいです。

総合病院を後にして、その足でがんセンターに

向かいました。