第二の患者の手記

35才の旦那さんがガンになりました。2019年5月後腹膜原発胚細胞腫瘍ステージⅢと診断される。2019年11月経過観察へ。経験者の方のアドバイスなど頂けると嬉しいです。

2クール 8日目

本日は抗がん剤ブレオの投薬日。

これが終わって明日の朝の採血で問題なければ明日一時退院出来るようです。

今日はいなり寿司を差し入れ。

酢飯は食べやすかったようでよく食べてくれました。

ブレオの副作用で発熱があり心配ですが明日帰れたら嬉しいな。

 

昨日の話ですが夜、病院で地元の有志の方による和太鼓の演奏会がありました。

看護師さんも「ぜひ行ってみてください!介助が必要だったら声掛けて下さいね!」と言って下さり、見に行ってみようかと話していたのですが夕飯の後、旦那さんが急にお腹が痛くなって中止しました。

体調が心配だったものの面会時間も終わる頃だったので看護師さんに後を任せ、帰路に着きました。

病院の出入口まで行くと和太鼓の音色が聞こえたので少しだけ立ち止まって演奏に耳を傾けました。

 

患者さんやそのご家族、看護師さんも沢山聞きに来ていてみんな楽しそうでした。

演奏している方々はみんなとびきりの笑顔で聞いている人たちを盛り上げてくれていました。

そんな和気あいあいとした雰囲気なのに私は何故か涙がボロボロ…。

なんで泣いたのか自分でもよく分かりません。

 

一生懸命演奏してくれている事に感動したのか、

旦那さんと一緒に見れなかったのが悲しかったのか、

周りの人達の笑顔と自分の今の気持ちとの差が激しすぎて辛かったのか、

それともその全てか…。

 

最近、色んな感情の起伏が激しくて自分でもよく分からなくなってきてしまいました…。

『前より良くなってるんだから』

『リスクは下がってるって言われたじゃないか』

『治るって信じないと』

と自分を奮い立たせているものの、苦しそうな旦那さんを見るのはやっぱり辛いし、つい悪い方へ思考が向く。

前よりは良くなっているのは確かなんだから、自分の感情もそろそろ落ち着いて欲しいと思うのですが、なかなか思い通りにはいかないものですね。